古道具坂田にはじめて行ったのは、まだ20代の頃。坂田和實さんが『芸術新潮』で連載していた「ひとりよがりのものさし」を読んだことがきっかけでした。店内で販売している古道具に関して、坂田さんご自身が述べた次の言葉が印象的です。「これはガラス戸のこちら側にあるから値段がついていますが、これを買って外に持ち出した瞬間から、一般的には粗大ゴミになると思います」。粗大ゴミになるのは、光りの加減のせい。...